このブログですが、わざと意識して、抽象的に書いています。
だから、つまらない、と思う方も多いかもしれませんね(汗)
世の中のブログは、「エッセイ」のような、
書いている本人の人柄が具体的に伝わるもの。
アニメ映画「君の名は」の新海誠監督なども、ひたすらリアルに具体的に描くことを追求していますね。
流行のミステリー小説なども、具体的に細かく細かく描写しているもの、
テレビタレントも、以前のような「スター」ではなく、ぶっちゃけキャラで親しみやすい人ばかりですよね。
それでもあえて、物事を抽象化する、というのは、どういうことかと考える。
抽象化しても、結局受け取り方は千差万別。
その人の味方によっても全然変わります。
この絵を見た印象は、きっと人によってぜんぜん違う。
自分自身の「戦争」との距離感によって違うんです。
ただ「戦争反対」という言葉だけでは伝わらない「なにか」を伝えたい。
あー、それこそが抽象化のもつ普遍性なんだよな。
具体化→抽象化→具体化→抽象化と来て、そしてまた自分自身の内面に問いかける。
具体化と抽象化は、反対する概念ではなく、凸凹のように共存する感性なんだと思う。
なにかを近づいてみたり、遠ざけてみたりして、
ようやく全体像をつかむ、ということなんですよね。
原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」は、「ゲルニカ」の絵のもつエッセンスを一度抽象化して、それを具体的なフィクションに再構成した作品でした。
https://www.amazon.co.jp/暗幕のゲルニカ-原田-マハ/dp/4103317523