あなたの毎日に凸凹を。

ノイズに埋もれた毎日を送っていませんか?

抽象化と具体化について。

このブログですが、わざと意識して、抽象的に書いています。

 

だから、つまらない、と思う方も多いかもしれませんね(汗)

世の中のブログは、「エッセイ」のような、

書いている本人の人柄が具体的に伝わるもの。

 

アニメ映画「君の名は」の新海誠監督なども、ひたすらリアルに具体的に描くことを追求していますね。

流行のミステリー小説なども、具体的に細かく細かく描写しているもの、

テレビタレントも、以前のような「スター」ではなく、ぶっちゃけキャラで親しみやすい人ばかりですよね。

 

それでもあえて、物事を抽象化する、というのは、どういうことかと考える。

 

抽象化しても、結局受け取り方は千差万別。

その人の味方によっても全然変わります。

 

たとえば、有名なピカソの「ゲルニカ」ですが、

この絵を見た印象は、きっと人によってぜんぜん違う。

自分自身の「戦争」との距離感によって違うんです。

 

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そして、なぜピカソが「ゲルニカ」を描いたか、という背景。

ただ「戦争反対」という言葉だけでは伝わらない「なにか」を伝えたい。

 

あー、それこそが抽象化のもつ普遍性なんだよな。

 

具体化→抽象化→具体化→抽象化と来て、そしてまた自分自身の内面に問いかける。

 

具体化と抽象化は、反対する概念ではなく、凸凹のように共存する感性なんだと思う。

なにかを近づいてみたり、遠ざけてみたりして、

ようやく全体像をつかむ、ということなんですよね。

 

 

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」は、「ゲルニカ」の絵のもつエッセンスを一度抽象化して、それを具体的なフィクションに再構成した作品でした。

https://www.amazon.co.jp/暗幕のゲルニカ-原田-マハ/dp/4103317523