今年、大きく話題になった事件のひとつに、「あおり運転」がありましたね。
悪質なあおり運転で逮捕された容疑者。
そういうニュースを耳にすると、つい「なんの仕事してる人なんだろう?」って興味津々になっちゃいます。
なんと、今回の容疑者、「不動産収入」で暮らしている、のですよね!
私はもともと、ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」の本が大好きで、何回も繰り返し読みました。
その「金持ち父さん…」の本の中で、繰り返し説かれているのが、
E(雇われ人)→S(自営業)→B(ビジネスオーナー)→I(投資家)
を目指そう、という人生設計です。
この本の中では、不動産収入、利息収入、印税などの「不労所得」を得られる
「I(投資家)」になることが理想であると何回も説かれます。
そして私自身も「I(投資家)」になることを夢見ていろいろやってきました。
「I(投資家)」になったら働かなくても食べていける!
それってどんなに素敵なことだろう!
家事も家政婦さんを雇ってやらなくてもいいのかな?
空いた時間でなにをしよう?
ずっと遊んでられる?旅行三昧?最高!!
しかし、そういうふうに「I(投資家)」をめざしていく過程の中で、
この世の中のさまざまな人と出会って
ふと気がついたことがあります。
「I(投資家)」になってしまうと、
根本的な「他人への思いやり」を失ってしまう人が多い
ということです。
人間というのは、稼ぐ稼がないは別として
家事や子育ても含めて、なんらかのコミュニティの中で「働く」ことを通じて、
他人への根本的な「思いやり」を身に着けていく、生き物なんです。
それが、働かなくていい「不労所得」で食っていける、と感じた瞬間に、
「人への思いやり」を忘れがちになってしまうのです。
このあおり運転を繰り返した容疑者なんて、まさにその典型で。
他人への思いやりを忘れて、逆に名もなき第三者に恐怖を与えて
快感を得るようになってしまったらおしまいです。
実際に、彼には、「世間からの厳しいバッシング」というきつい罰が待っていました。
このことは、ほんとうに奥深いことで。
世の中の「I(投資家)」の人が、みんな薄情だ、というわけではなく、
とても素晴らしい方もいらっしゃいます。
ただ、非常に意識していかなければ、ならない。
小さくても傲慢なふるまいが積み重なっていくと、人生の収支では必ずきつい罰が待っています。
E→S→B→Iのめざす、さらにその先には、
E(Empathy(深い思いやり)」→「R(Respect(他人の人権を尊重すること)」
がある。
これがなければ、真の幸せも成功もありえない。
そしてまた、
「E(労働者)」であっても、人を思いやり、尊重することが大事であるし、それを身につけていれば、
思いやりのない「I(投資家)」よりも、何倍も幸せで成功しているといえるでしょうね。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
- 作者: ロバートキヨサキ,白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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