あなたの毎日に凸凹を。

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「無」から「有」を生み出せる人

「子どもを産んで一人前」

みたいなことを平気でいう人、いますよね。

でも、子どもを生むだけなら、人間以外のすべての生物だって、

みんなやってます。

ネズミだって、オケラだった、アメンボだって。

 

「無」から「有」を生み出せる人が一番偉い、と前に書きましたが、

 

「誰かに何かを教育する」

というのは、お産よりも大変なことで。

 

東村アキコさんのマンガ

「かくかくしかじか」

に出てくる「先生」は、まさにその「教育」者なんですよね。


https://goo.gl/DPTZNV

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かくかくしかじか5巻

「先生」は、学校の先生ではなく、市井の、一介の絵画教室の「先生」だ。

でも、誰よりも熱く、厳しく、生徒たちを鍛える。

 

白いカンバスに向かうときは、誰でも怖くなる。

ちゃんと描けるだろうか。

自分には才能がないのではないか。

こんなことやって、なんになるのだろうか。

 

それを、「先生」は

「描け」

のひとことで、背中を押す。

 

「無」から「有」を生み出す瞬間の「恐怖」と向き合い、

そのあとの自分の技術のなさという「現実」に向き合い、

そして、それでもなにかを生み出した、という「快感」に向き合う。

 

そのことに背中を押してくれる「先生」に出会える人は、

ほんとうに幸せなのだ。

 

「先生」は、東村アキコさんをはじめ、たくさんの教え子たちを

生み出した。

そういう、名もなき「先生」が、ずっと古代からいたからこそ、

人間たちは今に文化を生み出してきたんだと思います。

 

それは、実は「お産よりも尊い」、

人間にしか出来ない技なんでしょうね。

 

そう、「描け」。

そして、「書け」。

 

そう、なにかをゼロから生み出さなければ、なにもはじまらない。