あなたの毎日に凸凹を。

ノイズに埋もれた毎日を送っていませんか?

令和の時代の「蜘蛛の糸」

芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸。 あの小説のあの主人公は、自分のあとに続いてくる人たちを振り落とそうとして、自分も一緒に墜ちてしまった。 その振り落とされた人たちはどうなったんだろう、とよく考える。 そう、私は、まさにその振り落とされた人の気分だ…

「知善説」と「知悪説」

「ブラフ」という言葉を知っていますか? この言葉が市民権を得始めたのは最近のこと。 ブラフ=bluff 戦略的なはったり、空威張り、ホラ吹き などの意味だそうだ。 営業や商談で、有利なポジションをとるためのブラフ。 ある程度戦略的なブラフならば、多少…

現実には2つある。

「思考の整理学」という本の中で、外山滋比古さんはこのように書いています。 ”現実に2つある、と言ったら笑われるであろうが、知恵という《禁断の木の実》を食った人間には、現実は決してひとつではない。” ”われわれがじかに接している外界、物理的世界が…

【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜7】タイタンの妖女〈カート・ヴォネガット・ジュニア〉

【〈孤独〉と〈つながり〉を愛する上質なフィクション7冊】 あなたのために、孤独と向き合いながらも、人とのつながりの素晴らしさを描いた上質な小説(フィクション)を中心に7冊セレクトしてご紹介します。 お手にとる機会があれば、ぜひ。 ーーーーーー…

【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜6】私の消滅〈中村文則〉

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【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜5】傘をもたない蟻たちは〈加藤シゲアキ〉

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【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜4】ラブ、スターガール〈ジェリー・スピネッリ〉

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【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜3】最後の息子〈吉田修一〉

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【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜2】砂上〈桜木紫乃〉

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【でこぼ子選・上質なフィクション7冊〜1】百戦百勝〈城山三郎〉

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なにかが「大発生」するとき

フランスのアルプスで孤立した暮らしをしているシロイワヤギがピレネー山脈のシロイワヤギと出会うことはないから、病気がうつることはない。同様に、基本的に単独行動をしているヒョウのような動物の場合も、病原体は個体から個体へと乗り移ることができな…

未来のことはわからない、だからこそ…

いわく、信頼とは、「わからないはずの未来に対してあらかじめ決定的な態度をとること」 −「急に具合が悪くなる」(宮野真生子・磯野真穂)より 哲学者の宮野真生子さんと、人類学者の磯野真穂さんの往復書簡をまとめた本 「急に具合が悪くなる」 を読みまし…

レジスタンスでいること

先日公開された、スター・ウォーズの最新作にして最終作である、 「スター・ウォーズ〜スカイウォーカーの夜明け」を観てきました。 そんなにスター・ウォーズの大ファン、というわけでもなかったけど、 ここ数年は順番に過去の全8作をDVDなどで観る機会も…

「ゲマインシャフト」か「ゲゼルシャフト」か。

「ゲマインシャフト」VS「ゲゼルシャフト」。 まるでなにかの怪人みたいですが、 こんな言葉、聞いたことがある人いるかな?昭和の頃にいっとき流行した言葉です。 「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」とは、 もともと、ドイツの社会科学者テンニース…

世の中には「捨て駒」なんてない

前に、すごく優秀な小学生の男の子と将棋をしたことがあります。 彼は、王様の周りをぐるりと守る戦略。 いわゆる「穴熊」戦略です。 穴熊戦略にもいろいろあります。 彼曰く、 「だって、自分(王様)は大事なんだから、大事なコマたちで守ってもらうことっ…

E→S→B→Iの行き着く先は…?

今年、大きく話題になった事件のひとつに、「あおり運転」がありましたね。 悪質なあおり運転で逮捕された容疑者。 そういうニュースを耳にすると、つい「なんの仕事してる人なんだろう?」って興味津々になっちゃいます。 なんと、今回の容疑者、「不動産収…

「信じる」の反対は「疑う」ではない

「あした、○時に来るのー?ちゃんときてよね!」 なーんて言い方をしたときに、 「なんだと、俺を疑うのか?」 と逆ギレする人っていますよね。 そういうふうに逆ギレする人って、だいたい心にやましいことがあったりする人です(笑) そう、「信じる」の反…

花が咲く瞬間を、誰も見ることができない

ほんとうに不思議に思うんだけど。 いくら目を凝らしていても、 芽が出る瞬間を見ることはできない。 葉が開く瞬間を見ることはできない。 花が咲く瞬間を見ることはできない。 気がつけばそこに、前からあったかのように 芽は出ていて、 葉は緑になり、 花…

「イマジネーション」がすべて

「烈車戦隊トッキュウジャー」が大好きです。 これは、2014年2月16日から2015年2月15日までテレビ朝日系列で毎週日曜7:30 - 8:00(JST) に放送された、特撮テレビドラマ。 なんと、主人公全員が、子ども!そして、記憶喪失!! 記憶をなくした子どもたちが…

因数分解って、なんで勉強しなきゃいけないの?

「因数分解」、できますか? 中学生の数学のメインイベント、ですよね! これが好きか嫌いかで、数学が好きか嫌いかが決まるくらいの。 因数分解の式 ちなみに、「因数」というのは、最小限度の記号ということで、 「分解」というのは、とある式を「積=掛け…

人生のストライクは難しい

ボウリング、やったことありますか? そうそう、10本のピンを重い球をなげて倒す、アレです。 人生のストライクは難しい やってみると、意外と難しい〜! まっすぐ投げたつもりの球は思い通りに行かず、 右にフラフラ、左にフラフラ。 いいところで曲がった…

自分の凸凹を知るために。

いろいろ「凸凹」のお話をしてきましたが… では、どうやって自分の凸凹を知ればいいの? そんな問いかけが聞こえてきそうですね。 それがまさに、「ストレングス・ファインダー」というツールです。 よくある占いのように、「こういうときはどう思う?」とい…

どこかにひとつ、線を引く

パリの街って、とっても絵になりますよね! パリの街 建物ひとつひとつをよーく見ると、表にはいっぱい装飾の彫刻が施してあり、 わりと凸凹している。 一階のカフェの店構えはカラフルだし。 それぞれの建物の存在感を思いっきり主張してるんです。 でも、…

えんぴつ1本で人生が変わる

どうしても開かない引き出しってありませんか? ガタガタ開けてみるけど、なかなか開かない。 意外と、えんぴつがたった一本ひっかかっていただけだった。 たった一本のえんぴつ そう、心の中に、開かない引き出しがある。 ものすごーく昔に、人に言われたひ…

凸と凹の違い

凸凹のことを書き続けておりますが、 そもそも「凸」と「凹」って違うの? 一般的なイメージとしては、 凸=男性的 攻撃的 多動で衝動的 躁的 落ち着きがない テストステロン系 凹=女性的 保守的 おとなしくて内にこもる 鬱的 じっとしている オキシトシン…

凸凹はなくそうとするから目立つ

25年ほど前に、サハリンを旅したことがあります。 サハリン? そう、北海道のさらに北にある島です。 昔は日本領であったこともあるんですよね。 私が訪れた当時はソ連からロシアに変わったばかりのときで、 ほとんどの道路は舗装もされず、凸凹の砂利道でし…

「無」から「有」を生み出せる人

「子どもを産んで一人前」 みたいなことを平気でいう人、いますよね。 でも、子どもを生むだけなら、人間以外のすべての生物だって、 みんなやってます。 ネズミだって、オケラだった、アメンボだって。 「無」から「有」を生み出せる人が一番偉い、と前に書…

所属する場所を変えてみる。

実は、常々不思議に思うことがありまして。 たとえば、運動会。 先生の気まぐれで、あるいは出席番号順だったり、足の速い順番だったりで、 「君は赤組」「君は白組」と決められてしまう。 なのに、たとえば「君は赤組」と言われた瞬間に、 なぜか「赤組」が…

この世で一番えらいのは。

この世で一番えらい人は誰でしょう? 総理大臣? 大統領? これには、私ははっきりとした答えがあって、 ”「無」から「有」を生み出せる人” です。 人間が進化した理由は、「無」から「有」を生み出すことができたから。 農業というのは、なにもないところに…

人間の「無」と「有」を分かつものはなにか

前回の「少女終末旅行」のアンサーソングのような、 この本を紹介します。 【エンデュアランス ──史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか】 著者:アルフレッド・ランシング https://amzn.to/2PmbWtO みなさんご存知とは思います…