あなたの毎日に凸凹を。

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いちばん怖いのは「無」なのだ

少女終末旅行」というマンガを読み終えまして。

https://goo.gl/zwnqBy

 

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少女終末旅行」6巻の表紙

 

その読後感が「わーーーっ」と叫びたくなるもので、

夜眠れなくなりました。

 

3000年以降の世界を、少女2人が旅する。

人類がいなくなった世界を、ただひたすらに。

彼女たちのバックグラウンドなども特に説明はなく、

読む側は何が起きたのかもわからず、

想像するだけ。

 

そして、彼女たちの行き着く世界とは。

 

悲しみとか、そういうのともまた違う。

そう、

「無」

なんです。

 

私は小さい頃から、ずっと「死」に憧れていました。

何回か死のうと思ったけど、死ねなかった。

そして、今度は、子どもが生まれると、

逆にその子どもが私より先に逝ってしまうのではないかという

背筋が寒くなるような感覚にとらわれていました。

子どもたちが成長してくると、その感覚はだいぶ薄らいできたのですが、

このマンガを読んだとき、またゾゾゾーッと。

 

きっと、誰かを間違えて殺してしまったときも、同じ感覚になるんだろうなあ。

 

怖いのは「死」ではない。「無」なのだ。

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少女終末旅行」のアニメ版。「絶望となかよく」というキャッチコピーがまた、せつない。

 

この漫画は、その

「無」

をぐさぐさぐさっと表現している。

 

だから、こんなに叫びたくなるほどに切ない。

 

私たちはなんのために生きているのか?

そう、ここに「有る」こと。

「有」

のために生きているのだ。

 

このマンガは、私たちへのアンチ・テーゼ。

このように、無邪気な少女たちを、「無」に追いやる世界をつくってはいけないのだ。

そのことを教え伝えるために、人はここに「有」るのだ。

少女終末旅行

 

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少女終末旅行アニメ版もおすすめ。